サンドウィッチマンライブ
2007
新宿与太郎哀歌

3月5日(水)DVD発売!
本体価格:3990円(税込)
販売元/CCRE株式会社
M-1グランプリ2007
完全版
敗者復活から頂上へ
〜波乱の完全記録〜

3月19日(水)DVD発売!
本体価格:6090円(税込)
(2枚組)
販売元/RandC
『懸賞王』NEW!
興味が無い人には全く価値の無いモノばかり当てにいく懸賞王の私…。
これは日本テレビ「NFL倶楽部」という番組の視聴者プレゼントで当たったアトランタファルコンズのスターQB、マイケルウ゛ィックのユニフォーム。
ちなみに一名様である。
そしてサイズはちょっとデカい…。
『懸賞王として』NEW!
これは愛読書「ワールドサッカーマガジン」で何年も前に当てた、私の大好きだったサッカー選手「バティストゥータ」のビデオ。
引退してしまった今ではたまにコレを見てノスタルジーに浸るのである…。
『つまり懸賞王とは…』NEW!
これは愛読書「ワールドサッカーグラフィック」で当てた「ホルへミムラのお土産プレゼント」のTシャツ。
マニアにはたまらない。
2004年にペルーで行われた南米一を決めるサッカー大会「コパ・アメリカ」を取材したホルへミムラさんが現地で購入した記念Tシャツである。
三名くらいだったと思うが当たった。

まあ他にも細かい物も沢山あるがこれらの品物を見てもらったらわかるように、
「他人があまり欲しがらないモノは当たる」
のである。
私が当てた品物の数々を見て、あなたが欲しいと思うモノがいくつあったか、である。
金や車、旅行や電化製品など、みんなが欲しがるモノは私とて当たらない。
懸賞とはつまりそういうことなのである。
打席に立たなければホームランは打てないように、好きだと言わなければ恋は始まらないように、
ハガキを書かなければ懸賞は当たらないのである…。
『幸せの種類』NEW!
また一人高校のラグビー部時代の友人が結婚した。
同級生の中で一番タックルがうまかった、フランカーというポジションの「おがさ」こと小笠原だ。
おがさ、結婚おめでとう。

一人一人が滅茶苦茶なラグビー部員だが、なんだかんだでいつのまにか皆「旦那さん」なり「お父さん」になっていく。
気が付けば独身なのは私と相方ともう一人ぐらいである。
だが結婚式では友人からの言葉を受けて涙する新婦のことなどお構い無しに新郎の友人が集まったこの卓では女性器の話で盛り上がっていた。最低のお父さん達である。
ラグビー部員の結婚式ではすっかり恒例となった、キャンドルサービスを邪魔する「海老祭り」も開催された。
ローソクのまわりや芯に食事で出た「海老」を所狭しと散りばめて二人の幸せの炎をともさせない。そう、それが「海老祭り」なのだ!!
そんなことがありつつも無事結婚式を終えて二次会、三次会と祝いの儀式は続くのだが、「子供の具合が悪いくて」、「嫁さんむかえにきたから」、「明日仕事早いから」などと一人また一人と帰って行く。

「せっかく何年振りかなんだし次会うのは誰かの葬式かもしれねーんだからまだいーじゃねーかよー!?」

「いや、ほんとゴメン!仙台のライブは行けたら行くから!」

「そっか…じゃあまーライブ頼むわ!またな!」

三次会では年下の新婦の友人の女の子達とテーブルを囲むものの、家庭を守る立場の男達とは完全にテンションがずれている。
収入はなくともやりたいことをやってるお笑い芸人、収入はあるけどやりたかったことではない車の営業マン、やりたいことをやって収入を得ている車の整備を仕事に持つ男達が残った。
整備士になったヤツは昔から車の本ばかり読んでたし、なるべくしてなって将来は独立して自分の店を持つ夢まで持っている。一番堅実だ。
高校時代は頭も良くて女にもモテていつもクールだったアイツが車の営業マンなんて職についたのが不思議だった。

「仕事って楽しいか?」
「んー…楽しくはねーなぁ。もちろん車が売れたりして成績があがったり金がもらえれば嬉しいけどな」
「ふーん。でも何で無愛想なお前が営業マンなんて選んだわけ?」
「休み多いかと思って」
「は!?それだけ!?」
「あぁ。そりゃ俺だってガキの頃はプロ野球選手とかになりたかったよ。でも中学ぐらいでもうわかるんだよ、ほんとにスゲーヤツはレベルが違うって。俺には無理だって。」
「……。」
「やっぱお前らはスゲーと思うよ。何もかんも捨てて体ひとつで知り合いもいない東京出てってテレビにまで出るようになったんだもん。俺にはそんな勇気ねーよ。前に富澤がコラムでサラリーマンにはなれねぇって書いてたの読んだけど、あれ読んで俺は逆にサラリーマンにしかなれねーなぁって思ったよ。前に本気で仕事辞めたかった時期もあるけど、辞めてったヤツって大体前の会社の方が良かったって言うんだよ。そうはなりたくねーしやっぱり家族いると冒険する勇気ねーよわ…」
何時間も同じ様な風景が続く高速バスの窓の外に見える雲の存在が今更ながら不思議でしばらく雲について考えていた。
私が雲について考えてるこの同じ時間に彼等は何を見て、何を考えているのかと、ふと考えた。
間違いなく雲のことではないはずだ。

頑張った証である自分の城があり、主として椅子に座る。
傍らには愛すべき、守るべき家族がいて一緒にテレビを見て笑う。
幸せにも種類があって、きっとそれは自分より家族を幸せにできてるのだと思う。

何もかもを捨てた攻めることしか知らない同級生がアホな顔してテレビに出てて、「あいつらパパの友達なんだ」と、お前と家族が少しだけでも笑ってくれたら、それで私は幸せだ…。
『たけしの恩返し』NEW!
一旦スイッチを切る。
初となる単独ライブを終えたからだ。
時間やお金の都合もあってできないこともあったが、八割は思惑どうりできたと思う。
大きいイベントを終えると本当に裏方のスタッフには感謝の気持ちでいっぱいになる。
受付や物販のスタッフはネタを見たくても見れない。
音響、照明、舞台監督、音、映像編集のスタッフは私のイメージを瞬時に汲んで動かなければならない。
衣装や舞台転換はミスがあればネタの進行を止める致命傷を負う。
プロも自分の守備範囲を越えた素人も各自ほぼノーミスで仕事をしてくれた。
むしろ一番ミスが多かったのは私達の方だった…。
一度も通し稽古をやらず、当日もネタ合わせをできずにぶっつけ本番で望んだためにやはり時間は予想より30分オーバーしてしまったのは悔しいとこだ。
仙台ではうまくやりたいと思う。
今回初単独をやってみて何より驚いたのは客層だ。
パッと見だが約半分は男性!
女性も同年代が多く、これはすごいことだ。
ある意味自慢でもある。
ハナっから若いコのワーキャーな黄色い声援など求めていない我々にとっては動かすのが難しい層の人達がこれだけライブに足を運んでくれたというのはすごく自信に繋がる。
やってきたことが間違いではなかったと思えたと同時にドンッ!とは売れないな、と自信が確信に変わった…。
『タガメの生態』のテレビを見ながら書いた、私のドSぶりを発揮したネタも結局リストに入れた。遠しリハをやって時間がわかっていたら間違いなくカットしていたであろうから見れた人達はラッキーである。本当にラッキーか…?
七月の仙台公演ではできる範囲内で10割のライブにする為にまたスイッチを入れたいと思う。
いや、きっと私にはスイッチを切る時間などないのであろう。サンドウィッチマン富澤たけしのやりたいことをやるためには富澤岳史のやりたいことを犠牲にすることもやむを得ない。
たけしの為に岳史は全力の努力をおしまないし、たけしは岳史に恩返ししてくれると信じてる。
ただその為にはドイツワールドカップでのアルゼンチン代表の早期敗退が必須となる…。
『お母さんより猫村さん。』NEW!
最近めっきり漫画を読まなくなったのだが、誕生日にもらった脱力漫画、ほしよりこさんの「きょうの猫村さん」に心を奪われた。
一匹の猫が家政婦の求人広告を見て雇ってもらいに行くところから物語は始まる。
始まるのだが、一コマ目が既にこのような漫画なので説明したところで理解はできないだろう。
何かに疲れた時、自分を見失いそうな時、是非読んで見てほしい。
私も彼女の様にしっかり目標を持ち、辛くてもくじけず常に前向きでいる猫になりたい…。
『免許更新 part1〜血塗られた遺言〜』NEW!
一瞬の気の緩みが命取りになる代表的な物と言えば「運転免許の更新」だ 。

「まさかまたお前を使う日がやってくるとはな…」

私は油紙に包んであったトカレフを懐にしのばせて家を出た。
案内の葉書に記された30分前に現地についた。
セオリー通りに最悪の事態に備えて脱出ルートの下調をした。
そして残りの29分を私はウォシュレットを浴びて過ごすことに決めた。
ふと壁に目をやるといくつかの文字があるのに気付いた。

「カミにみはなされしものは自分の手でウンをつかめ!」
恐らくは自動車運転免許を取得する為に試験を受けに来て最期の時までここを出ることができずにこの世を去った物達の血で書かれた無念の言葉達である…。
忠告はありがたいが残念ながら意味はない。私についてくれている神がいるとすれば、それはきっと「死神」だから…。

ウォシュレットの水圧を上げ、宙に浮いたまま29分間の格闘を終えて私は懐のトカレフのトリガーに指をかけたままトイレを出た。
ここからは一瞬でも気を抜くことは即、死を意味する…。
『免許更新 part2〜アウトロー達との120分〜』NEW!
更新では毎回視力検査が行われる。
両目で見た視力が0.7以上でなければ車の運転をすることはできないので、それ以下の人には『眼鏡等』という眼鏡やコンタクトの着用義務が条件付けられる。
私は生まれつき片目が開かない病気で、手術して目を開いた。その為に斜視気味だったり右0.1、左約1.0という、特殊な遠近感の世界を生きてきたしこれからも生きていかねばならない。
トカレフを握りながら検査マシーンにアゴをのせてボックス内を見ると、右目は黒い画面、左目の画面にはCの字が見える。検査官のボタン操作一つで画面は左右入れ替わる。前回の視力検査では何でそんなに視力が違うのかと五体満足で生まれてきたらしいクソ野郎に質問やら別の検査をされて面倒だったので、トリガーの指に力をくわえかけたが今回はスキを見て両方左目で見て答えてやった。
一発でクリアして写真撮影へ。
前回の更新から今回の更新までに違反を犯した者達は一つの教室に集められ120分という長い講習を受ける。 私はライブに出演していた際にバイクでの駐車禁止という、東京ならではの罪を犯した。
私は出口に一番近い最も後ろの席に座った。ギラギラした目つきのアウトロー達に背を向けて座るということは女が深夜のデトロイトの街を全裸で歩く様なものだ。そんな無防備なマネはできない。袂にトカレフはあるといえども、もしこのアウトロー達が一斉に私に襲いかかってくればさすがに命の保証はない。百戦錬磨のトカレフも時間稼ぎの道具に過ぎなくなる。
アウトロー達との120分の前に喉の渇きを潤した。
「抹茶オレ」をたしなむ程度に飲んだがマズくてより喉の渇きは激しさを増した。すぐ捨ててアイスコーヒーを胃に流しこんだ。すれちがう奴らは皆何らかの違反を犯してここにいる。
「危険な香り」をプンプン漂わせながら…。
『免許更新 part3〜罠〜』NEW!
隙あらば殺ってやる、そんな張りつめた空気の中でビデオが流される。
酒を飲み、軽い気持ちで運転した帰宅途中の男が人身事故を犯す。被害者は重傷で男は罪を償う為に交通刑務所に入る。男の妻は必死に働き、賠償金を稼いでは被害者のお見舞いに足を運び、刑務所の夫に面会に行く。
やがて妻はその生活に疲れはて、遺書を残して自らの命を絶つ。
軽い気持ちでした酒飲み運転は男の人生の歯車を全て狂わせ、妻を死においやるという極論と言えば極論の物語を見せつけられた。私はバイクの駐車違反によってここにいるのに…。

「今から紙を配るので後ろにまわして下さい。質問にはい、いいえで答えてその数で自分の運転に対する傾向がわかるのでやってみて下さい」
講習の担当教官がそういうと紙をまわし始めた。
だが、最後尾に座る私に紙がまわってこない。
隣にいた男が手を挙げた。

「こっち一枚足りないです」

その瞬間、直感が働いた。
しまった、これは罠だ!!

「危ない!!」

パーンッ!
教官が発砲する乾いた音が室内に響く。

「やりやがったこの野郎!!」
一人のアウトローが声をあらげ、ついに講師とアウトロー達の白昼の銃撃戦が始まった。

「おい、アンタしっかりしろ!」
銃撃戦の中、私を廊下に連れだしてくれたのは手を挙げた男だった。
教官の放った銃弾は私の胸を捕えていた。
「アンタ、一体なんで他人の俺なんかをかばったりしたんだ!?」
「うぅ…さあな…ただ俺はアンタみたいな真っ直ぐで無器用な人間が嫌いじゃないだけさ…」
「は?」
「…だから、ただ俺はアンタみたいな真っ直ぐで無器用な人間が嫌いじゃないだけさ…」
「イマイチ何言ってんのか意味がわからいけど…」
「だからぁ!ただ俺は、」
「いいから傷を見せてみろ!」
「いや…心配はいらねぇ…」
「でも…う、それは!?」
「もし、こいつがなかったら即死だった…」
私は胸からさっき4階の売店で土産にと買っておいた警察の黄色いマスコット人形「ピーポくん」を取り出した。
鈍色に光る弾丸は「ピーポくん」の胸に刺さっていた…。
『免許更新 part4〜地獄へのパスポート〜』NEW!
あと一歩で怒られる「ギリギリの笑顔」で撮った免許証が手渡された。
アウトロー達の半分はこの世を去った。
私は再び世間という生き地獄の中を生き抜く為のパスポートを手にし、トカレフをしまった。

これから毎年警察官の定年退職者数が一万人はいると言われ、緊急な天下り先が必要らしい。

平成18年6月1日から駐車違反の取り締まりに民間企業が委託された…。
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